鬼・鐡・忠

「鉄をテーマに古代から現代を視るプロジェクト」

2016年10月〜11月【会期終了】

 「アートプロジェクトおかやま推進事業」のアーティスト・イン・レジデンス事業として、総社市を会場に「鬼・鐵・忠―鉄をテーマに古代から現代を視るプロジェクト―」を実施しました。

 

 鬼ノ城の麓、総社市の奥坂、東阿曽、西阿曽、久米、黒尾地区を古くは吉備国賀夜郡「阿曽郷」と呼び、古代からたたらが行われ、鉄の文化を持ち込んだ鬼(温羅)の末裔(鍛冶師や鋳物師)の暮らす鉄の町だったとされています。

 

本プロジェクトは、その技術を伝承しようとしている林 正実氏と、林氏の主催する「鬼ノ城塾」で繋がりのある鉄の作家、榎 忠氏とのコラボレーションによるアートプロジェクトで、林氏指導のもと、市民参加で古代たたらを再現し、そこから生まれた鐵と、鉄の作家榎忠氏の滞在制作によるアート作品を対比しながら古代から現代を見つめようとする企画でした。

 展覧会は、旧総社町初代町長の旧宅、池上邸をアートスペースとして改築しオープンさせた「総社アートハウス」を会場に開催するとともに、期間中、榎氏や美術評論家などによるシンポジウムも行いました。

■ワークショップ

・「血吸川の源流で砂鉄とり」

・「6世紀の吉備のたたら製鉄をできるだけ忠実に再現したたたらの操業」

■滞在制作作品展「鐵と榎忠展」

■シンポジウム「吉備と釜山(プサン)と榎忠を語る」

 出席者:榎忠×椹木野衣×林正実  司会:伊永和弘

 総社で、そして釜山ビエンナーレ2016において鉄の作品を展示中の榎忠と、その釜山ビエンナーレ

 2016の日本部門キュレーターを努めた美術評論家の椹木野衣が、古代吉備のたたら再現で村下職を努める

 阿曽の鉄師の林正実とともに、鉄とアートを巡って熱く語った。

【主催】 岡山県、アートプロジェクトおかやま連携会議、総社プロジェクト実行委員会、総社市、総社市教育委員会 

【共催】 鬼ノ城塾、(公社)総社市シルバー人材センター、総社市観光協会、天満屋ハピータウンリブ総社店  

【後援】 山陽新聞社、毎日新聞岡山支局、読売新聞岡山支局、朝日新聞岡山総局、NHK岡山放送局、RSK山陽放送、OHK岡山放送、RNC西日本放送、KSB瀬戸内海放送、TSCテレビせとうち、エフエム岡山、倉敷ケーブルテレビ